男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「ユキ、失礼をはたらいていないでしょうね」



グレンに会う早々ぎろりと睨みをきかされ尋ねられた。
怖い怖い、そんな信用ないかなぁ。




「働いてないよ!ね、レオ!」

「・・・ああ」




そう話を振ると、レオはあまり興味なさそうに短く答えた。
レオから視線を戻し「ね」とグレンを見ると、グレンは般若のような顔をしていた。




「レ、レオ!?ユキ!なぜレオさまを呼び捨てに!」

「はっ?ちょ、怖いんだけど・・・」





迫力に、後ろのめりになる。





「あ、あの。友だち!友だちになったんだ。俺たち」




仕方なくそう答える。
グレンは、きっと納得してくれないだろうけど。





「と、友だち!?」



ほらね。



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