男装騎士~あなたの笑顔護ります~
声のする方を見ると、きっちりとしたスーツを着た男の人。
大人な雰囲気を纏った少し、キツそうな感じの人だ。
「あの、見ていたなら助けてくれません?」
「それは、失礼。手助けなど、不要に感じたので」
「あのね、一応女なんですけど」
見れば後ろにも数人の男の人たちが揃っている。
それなのに、今まで高みの見物?
ひどくない?
「あなたのような方を探していたのです」
「は?」
その人は、勝手に話を変えて話し始める。
あのね。
失礼な人だ。