男装騎士~あなたの笑顔護ります~
使えた。
初めて、石の力を使えたんだ・・・。
「よし!」
気合を入れ、レオの側に戻ると、背中にレオを隠す。
「自分よりも小さい者に守られるとはな」
「煩いな!小さいとか関係ないだろ!」
レオよりも身長も体つきも小さい私。
それでも、レオより強いはずだもん!
「なぜ、そこまでして俺を守る」
「しつこいな!生きてほしいからに決まってるだろ!」
どうして伝わらないんだ。
どうしてわからないんだ。
それは確かめるように何度も。
なぜ。
それは、祈りのようにも聞こえた。