男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「女性というのが、少し面倒ですが、この際文句は言えません」
「は?ちょっと、なに?なんの話?」
意味不明な男の話に眉をひそめる。
「申し遅れました。私、フリーシア王国、王子付きの側近でありますグレンと申します。以後お見知りおきを」
「え?フリ?側近?なにそれ」
ちょっと、この人頭オカシイの?
逃げた方がいい感じ?
私は逃げ道を視線だけ動かして探す。
「最近魔物の動きが勢いを増しています。そのため、王子付きの騎士を探していまして。あなたが、それに相応しいと」
「ちょっとまって、全く話についていけない・・・」
全く理解できる単語が出てこない。
私がおかしいんだろうか。
いやいや、そんなことはないはず。