男装騎士~あなたの笑顔護ります~
秘密がばれる時
ここのところ、魔物の襲撃が増えていた。
それもレオが公務の時に限って。
「もう、きりがないよ!」
「ユキ、泣き言を言っている時ではありませんよ!」
「わかってるってば!」
魔物を一振りで倒しながら叫ぶ。
グレンはそんな私を一瞥すると頷き地面を蹴り飛び出した。
「うりゃああああ!」
ノアの拳が炸裂する。
魔物の頬にのめり込むように突き付けられた拳。
「あれって、石の力関係ないよね・・・」
ノアの石の力は気功と言っていた。
気功なんて出して戦っているところ見たことがない。
「ノアは、素手で十分強いからね。筋肉バカだから」
弓を射ながらフランがそう言った。
フランの弓は炎をまとい魔物を貫いていく。