男装騎士~あなたの笑顔護ります~
心が離れる時
もう必要ない、そう思っていてもなぜか金髪のウィッグを外せない私、
あれから三日。
一度もレオに会うことなく塔で過ごしている。
ノアやフランはレオの護衛に普段通り忙しそうに働いている。
今日は、レオの公務に二人ともついて行ってしまった。
「レオ・・・大丈夫かな」
公務の時には魔物の襲撃が増えてた。
無事でいて・・・。
私は一人部屋に籠り、ソファに座りボーッとしていた。
その時、部屋をノックする音が聞こえる。
ノアたちは遅くなると言っていたのに、いったい誰?
恐る恐る扉に近づく。
「はい・・・?
「王の側近のスラムです」
王さまの側近?
どうしてそんな人が?