男装騎士~あなたの笑顔護ります~
私は力づくでスラムの腕から逃れようと暴れるけど、その力には敵わない。
「確かめるために呼んだの!?」
「当然だろう。そなたに何か隠し事があることくらいわかっておった。もうよい、離せ」
王の一言でスラムの腕は緩んだ。
私は身体を起こし服を掻き合わせる。
酷い・・・。
確かめるならウィッグだけでもよかったはずなのに。
下着姿を見られるなんて。
「グレンの差し金か」
「どうだっていいでしょう!」
「王に向かって口の利き方に気をつけろ」
ギロリとスラムの鋭い瞳が私に向けられる。
今更敬う事なんてできない。
「まぁ、賢明な判断だったろうな」
「どういう意味・・・」
「でも、それももうレオにばれたのではないか?」
「・・・っ」
図星をつかれ口ごもる。