男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「ならば、そなたも命を落とす前にわしのもとに来い」
「な、・・・あなたのところになんて行くわけないでしょ!」
「そうか?・・・今日は公務だったな。無事に戻ってくればいいが」
王は意味深に含み笑いを浮かべる。
血の気が引いていくのがわかった。
「どういう、こと・・・!?」
「さあ」
ニヤニヤと私を見下ろしながら意味深に笑う。
脅しとも取れるその発言に、私は王さまを睨みつける。
今までの襲撃も、王さまの差し金だったの?
それが王さまのすること!?
「どうする?」
「・・・卑怯者!」
私が言うことを聞かなかったらレオの身に危険が迫る。
そんなの、答えは決まってるじゃない。
「わかった・・・どうしたらいいの」
拳をグッと握りしめる。
覚悟を、決めなきゃ。