男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「王は妃を亡くされています。ですから、あなたは後妻として妃になるのです」

「亡くなったの・・・?」

「はい」

「だ、だからって、妃になんて・・・」




王さまと私なんて、どれだけ歳の差があると思ってるの?
それに、好きでもない人と結婚なんて。





「ならば取りやめるか?」

「・・・っ!この、卑怯者!」



こうなったらやってやるわよ。
妃でもなんでも。


それでレオの事が守れるなら。
騙してたことを、これで許されるかなんてわからないけど。




涙はもうしまっておこう。
あんな奴の前で泣いてなんかやるもんか。





「行くわよ」

「ええ」




ズカズカと足音を立てながら歩いていく。






< 213 / 616 >

この作品をシェア

pagetop