男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「・・・レオを魔物から守ってくれるって・・・。王さまの騎士から5人回してくれるって」
「・・・はぁ」
大きなため息を一つ。
「お前に守ってもらわずとも俺は平気だ」
「でも!王さまは、レオの公務の時間を魔物に伝えてた!だから、公務の時には必ずと言っていいほど襲われてたの!」
「そんなこと、知っていた。あいつのやりそうな事だ」
「そんな・・・」
「お前の姿が消えて、公務の時に襲われる回数が減った。何かの交渉があったことは明白だ」
そうだったんだ・・・。
気づいたうえで、なにも言えず覚悟の上で戦ってたんだ。
「お前はバカか」
「え・・・」
「王は、お前と30も年が離れているんだぞ?そんな奴の妃になるところだったんだ!わかってるのか!?」
レオの怒鳴り声が響く。
そんな事、わかってる。
ほんとは嫌だったよ。
ほんとはすごく辛かったよ。
「でも・・・レオの事、護りたかったんだもん」