男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「だから、レオ。私にレオの事守らせて」
なんて頼りないんだろう。
それでも。
私はレオを護るために剣を握りたい。
護るために戦いたい。
「・・・頼んだ」
私の気持ちを汲んでくれたのか、レオはそう言って笑った。
レオの笑顔・・・。
いつもより自然に見えた。
でも、そのあと一瞬その表情が陰ったのを私は見逃さなかった。
レオ・・・?
それでもすぐにレオの表情は切り替わりもうグレンと職務の話を始めていた。
近づいたと思ってたけど、私はまだレオの事知らないことばかりだ。
あの、人殺しの意味も。
女が嫌いな理由も。
きっと、何かあったことは確かなのに。