男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「レオ、心配してきてくれるのはすごく嬉しいけど、グレンに心配かけるから突然飛び出して来たらだめだよ」
「・・・ああ。次は気を付ける。すまなかったな、グレン」
「え、いえ・・・」
レオが素直に謝り、グレンは驚き戸惑いを見せる。
その様子を見て吹き出したのはノアだ。
「いやー、ユキ、お前すげぇよ!」
「え?」
わ、私?
なんのこと?
「あなたを連れてきたことは間違いではなかったみたいですね」
グレンまで・・・。
いったいどういう事よ。
皆はクスクス笑うだけで教えてくれない。
レオはそれを怪訝そうに見ていた。
「でも、グレン。ちょうどよかった」
「魔物のことですか?」
ひとしきり笑った後、ノアが切り出した。
グレンもすっかり気持ちを切り替えノアに真剣な視線を向けた。