男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「戻ってきてしまった」
レオの自室。
魔物に襲われたあの日以来。
割れた窓も壊れた家具もすべて元通りだ。
「なにそんな隅にいるんだ」
「だ、だって・・・」
逆にレオはなんでそんな普通なの?
私が意識しすぎなの?
「こっちに来い」
「え・・・」
ソファに座ったレオに呼ばれ、おずおずと近づく。
レオの手が伸びグイッと腕を引かれ勢いよくレオの前に座り込む。
ソファに座ったレオが少し上から見下ろすように。
真剣な瞳で私を見る。
レオの手がそっと私の肩に触れる。
小さな痛みが走り顔をしかめた。
「痛いか・・・?」
「え、あ・・・ちょっと・・・」
レオの手が撫でるように上下に移動する。
どうしたの・・・?レオ?