男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「こ、ここ・・・?」
グレンに再び連れられやってきたのは、見たこともないような豪勢なお城。
王子さまが住んでいるようなお城に開いた口が塞がらない。
わけもわからず付いてきたけど・・・。
本当にここは現実なんだろうか。
夢の中みたいだ。
私が住んでた世界はどこにいってしまったんだろう。
「急ぎますよ」
「あ、うん!」
「歩き方、気をつけてください。内股になってますよ」
「えっ?そんなこと言われても・・・」
歩き方なんて無意識なんだから無理だよ。
眉をひそめながら必死に大股で歩く。