男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「っ!」
「ユキ!!!」
倒れた私にとどめを刺そうとしたノアが剣を振り上げたところで、レオの叫び声が響く。
ノアが一瞬その声に手を止めた。
今だ!
私は急いで起き上がりノアにタックルをかますと倒れこんだ体の上に馬乗りになりノアの首元に剣先を突きつけた。
「・・・ちょい待て、今のは卑怯だ!」
「集中力が足りないんじゃない?あれで手が止まるなんて」
「だー!今のは絶対俺が勝ってただろ!」
私の下で文句を垂れるノア。
「ユキの勝ちだね!いかなる状態でも気をそらすのは命取り、だよ」
「だよね!やった!」
見守っていたフランにも認められ私は鼻高々。
ノアはとっても悔しそうな顔。