男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「ユキなら、きっとレオさまの心を癒すことができます」
グレンはそう言って部屋を後にする。
残された私。
いったい、どうしろっていうの。
あの写真の人の事を聞いて、またレオに怒鳴られるのは怖い。
軽々しくとった行動で、こんなにもレオを怒らせてしまうなんて。
レオは、なにを抱えているの?
どうして、そんなに心を閉ざすの?
知りたいことはたくさんある。
レオの事を知りたい。
もっと。
レオを探そう。
探してぶつかってみよう。
「よし」
私は立ち上がると部屋を飛び出した。