男装騎士~あなたの笑顔護ります~



レオを探して城中を探したけど勝手にはいれない部屋もあるしなかなかレオの姿は見つからなかった。
私は外に出て城の外を歩き回る。



塔がある方向とは逆へ歩くと、綺麗な花壇が並ぶ中庭がある。
花時計があったり、花のアーチが並んだ先にテーブルとベンチがあったりとても優雅な空間だ。


そこに、レオの姿を見つけた。



私の心拍数は上がり、足が固まる。
どうしよう・・・。



でも、決めたんだ。
レオとぶつかるって。




レオはベンチに座り、なにかを考えている様だった。





「レオ・・・」



私は足を進め、恐る恐る声をかける。
レオは肩を震わせたけどこちらを振り向くことはなかった。

私は震える手を抑え、ゆっくりとレオに近づく。





「レオ・・・」




そして、もう一度名前を呼んだ。




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