男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「レオ・・・、知りたいの。私、レオの事」
レオに語りかけるように囁く。
本当はレオ、誰かにわかってもらいたいのかもしれない。
でも、それが怖くて。
怖くて、怖くて・・・。
本当はこうやって誰かに抱きしめられたかったのかな。
私はそっとレオの背中に手を回し力を込めて抱きしめ返す。
「どんなことでもいい、レオの事を教えてほしいの」
小さなことでもいい。
私、レオの事なにも知らない。
レオの事を知りたい。
レオをもっと・・・。
「知れば・・・、お前は俺を嫌いになる」
レオの声が震える。