男装騎士~あなたの笑顔護ります~
ずっと、ずっと、そのことを責めてきたの?
自分のせいで死んでしまったのだと。
そんな思いをずっと抱え込んでいたの?
「レオ・・・、レオのせいじゃない。お母さんが死んじゃったのは、レオのせいなんかじゃないよ!」
「俺のせいなのだ。俺がいなければ・・・」
「そんなことない!お母さんだって、そんな風に思ってほしくないと思う。だって、レオに生きてほしくて守ったのに、レオが自分を責めて心を閉ざしたままなんて・・・そんなの辛すぎるよ」
自分を責めるのも当然。
だから、私が赤い瞳を褒めた時も複雑そうだったんだ。
でも、それじゃあお母さんがうかばれない。
お母さんは、こんな風に自分を責めさせるためにレオを護ったんじゃない。
「レオに、生きてほしいと思ったからだよ。レオに前を向いて生きてほしいって」
「俺に、生きる資格なんて・・・」
生きることに後ろ向きだったこともそのせい?
生き残ってしまったことに対して後ろめたい気持ちがあるの?
「わかっただろう。俺は、こういう人間なのだ」
「え?」
レオはまっすぐ私を見る。