男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「お前も、もう俺なんかに構うな・・・」
「なんで」
「俺の側にいれば、お前もいつか死ぬことになる」
「どうして」
「俺は、人を不幸にしかしない」
私の手からすり抜けたレオの手。
もう瞳は揺れてはいなかった。
レオ・・・。
「なんで・・・、私に側にいろって・・・」
「気の迷いだ・・・。去れ」
「いやよ、レオ!私は!」
「命令だ。お前の主は俺だろう。主の命令に背く気か」
こんなのだめだよ。
レオ。
またそうやって一人になるの?
最近、心を開きかけてくれてたって思ったのは違ったの?
レオの過去を知ったって、側にいられなければ意味ないのに。
「レオ!お願い!話を聞いて・・・!」
その時、突然バサバサ!と羽音が響いた。