男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「王子!見つけたぞ!!」
魔物の禍々しい声。
私はとっさに剣を抜きレオのもとに走る。
レオと魔物の間に入り込み剣を構えた。
「どけ!」
「いや!私はレオの専属騎士よ!」
私がレオを護るって決めたんだから!
魔物は私たちに向け手を振り下ろしてくる。
それを剣で受け止めた。
ギリギリと押されていくのを必死でせき止める。
次の瞬間反対の手を振り切られ体を吹き飛ばされる。
「ユキ!!」
レオの声が響く。
身体がうち付けられて痛い。
魔物が突っ立っているレオに向かって行くのが見える。
私は力を振り絞って立ち上がる。
「やああああ!!!!
剣を振り切り魔物を斬り裂いた。