男装騎士~あなたの笑顔護ります~
私は通信機でグレンを呼び出しレオを部屋まで運んでもらった。
レオは気を失っているだけの様だった。
「レオ・・・どうしちゃったんだろう」
「魔物が襲ってきたんですよね?」
「う、うん・・・」
「申し訳ありません。レオさまの側を離れていたばかりに・・・」
「ううん。私もいたからでも、レオの様子が変で」
私の事突き放そうとしたり私が戦おうとしたら拒んだり。
「もしかしたら、レオさまは・・・思い出してしまったのかもしれません」
「思いだした?」
「王妃さまが亡くなったあの日の事を・・・」
王妃さま・・・レオのお母さんの事・・・。
グレンはポツリとそう言うとハッとしたように顔をあげた。
「大丈夫、聞いたから。魔物に襲われたレオを庇って亡くなったって」
「・・・ええ。レオさまの目の前で・・・」
その時の事を思い出した?