男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「目の前でユキが倒されそうになっているところを見て、重ねてしまったんじゃないでしょうか」
「でも、今までそんなこと・・・」
「ユキが、女性だからですよ。レオさまにとってユキが特別になってきているんだと思います」
私が特別?
そんな、だって・・・。
「ですから今までレオさまは、女性とのかかわりを頑なにとろうとしませんでした」
「どうして」
レオの女嫌いにも理由があったっていうの?
「大切になって、失うことが怖かったのです・・・。王妃さまのように」
「俺の側にいれば、お前もいつか死ぬことになる。俺は、人を不幸にしかしないってレオ言ってた・・・。自分の事責めてた・・・」
「それが目の前で起きたことにあの時の恐怖が蘇ったのかもしれませんね」
全てを自分のせいにして。
心を許せる人も作ろうとせず、人を拒んできた。
それは、第二のお母さんを作りたくなかったから?
でも、そんなの悲しすぎるよ。