男装騎士~あなたの笑顔護ります~



俺が突き飛ばしてぶつけた場所・・・。
痛々しいその姿に罪悪感を覚える。

なぜ、責めない?


なぜこんな目にあっても、俺のせいで戦わなくてはいけなくても、どうして俺から離れない?




―嫌いになんかならない




どうして・・・。



気が付けば、俺はユキの額に手を伸ばしていた。
そっとユキの額に手をかけると額にかかる髪の毛をそっとかきあげた。



「レ、レオ・・・?」



ユキの頬がほんのりと赤く染まる。
引き寄せられるように、そっとその額に口づけを落としていた。




・・・・・・。




「・・・っ!」




ハッとして体を離す。
ユキは顔をゆでだこのように赤くさせて俺を見ている。
俺は、なにを・・・。





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