男装騎士~あなたの笑顔護ります~
でも・・・。
あのレオを見て無性に抱きしめたくなった。
もっと、近くに行きたいって。
私はここにいるよって知らせたくなった。
そう思ったら、つい体が動いてた。
なにしてるんだろう・・・。
私・・・。
「ユキ!!!」
私の事を追ってきてくれたのか、聞こえたのはフランの声。
私は振り返ることができなかった。
だって・・・・・。
「ユキ・・・泣いてるの?」
どうして溢れるんだろう。
とめられそうもないよ。
どうしてこんなに胸が苦しいんだろう。