男装騎士~あなたの笑顔護ります~



なんだかここに来て、私の心が定まらない。
自分がどうしたいのか、全然わからない。



私の気持ち―――――・・・。




「今日集まったのは、大きな使命に向けてです」

「・・・大きな使命?」




グレンが仰々しく切り出した話に私はハッと顔をあげた。




「ようやく、レオさまのお心が決まったのです」

「いよいよか・・・」

「成功させねぇとな」




グレンの話に、フランもノアも真剣な顔でうなずく。
私だけ取り残された感じ。




「あの、話が見えないんだけど・・・」

「ああ、すみません。以前話したでしょう?レオさまの生まれ持った瞳について」

「レッドアイ?・・・千年に一度の・・・」

「そうです」




だからレオは魔物に襲われるし、王さまには虐げられている。
そもそもの根源なんだ。




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