男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「それより、レオ!聞いたんだけど・・・」
「なにをだ」
「・・・魔物の討伐に向けて動き出すって」
私がそこまで言うと、レオは顔を私に向け「ああ」と頷いた。
「本当に、するの?」
「する」
「でも、危険なんでしょ?」
「俺がしなければいけないことだ」
私の、でも、だって、を一つ一つ切り捨てていく。
レオが前向きになったって喜ばないといけないはずなのに。
「でも・・・」
「なにをそこまで拘っている?」
「・・・本当は、応援しなくちゃいけないことだってわかってる。今までそんな気なんてなかったレオがやる気になったんだから・・・」
頭ではわかってるんだ。
でも、心が納得できないでいる。