男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「え・・・、な、なんで?」
私は動揺が隠せず口ごもってしまう。
「お前が傷つく姿を、もう見たくない。お前を傷付けたくないんだ」
「なにそれ・・・」
レオの言葉に、私は目を見開いた。
「そんなの、納得いかない!みんなが頑張ってるのに、私だけ一人で待ってなきゃいけないの!?そんなの、絶対に嫌!」
「もう決めたんだ」
「勝手に決めないでよ!私は・・・!私は、レオの専属騎士なの!レオを護るためにここにいるのよ!」
戦うことは怖いけれど、それでもレオを護りたい。
私だって、できることはあるはずだ。
「もう、女が傷つくところを見たくないんだ」
「勝手に傷つくって決めつけないでよ!私は、男としてここにいるの!こんな時に女扱いしないで!」
悔しい。
私だけ、仲間はずれなんて。
こんな時に私だけ護られたって嬉しくない。