男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「私だって、戦いたい!」




レオの側にいたい。
待ってるなんて、嫌だ。




「もう、決めたことだ」




言い聞かせるようにレオはそう言った。
そして、もう話は終わりというように体を机に向け資料を手に取ったのだ。




「レオ・・・、私絶対嫌だから」

「・・・邪魔だ、出て行け」

「レオ!」

「仕事の邪魔だと言ってるだろう」




聞く耳を持たないレオに、悔しくて唇を噛みしめながら私は部屋を後にした。
こんなの、ないよ。

女だからって、仲間にも入れてもらえないなんて。




私の存在意義ってなに?





< 304 / 616 >

この作品をシェア

pagetop