男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「私だって、戦いたい!」
レオの側にいたい。
待ってるなんて、嫌だ。
「もう、決めたことだ」
言い聞かせるようにレオはそう言った。
そして、もう話は終わりというように体を机に向け資料を手に取ったのだ。
「レオ・・・、私絶対嫌だから」
「・・・邪魔だ、出て行け」
「レオ!」
「仕事の邪魔だと言ってるだろう」
聞く耳を持たないレオに、悔しくて唇を噛みしめながら私は部屋を後にした。
こんなの、ないよ。
女だからって、仲間にも入れてもらえないなんて。
私の存在意義ってなに?