男装騎士~あなたの笑顔護ります~



それから、本当にレオは私を入れるつもりはないらしく、会議は呼ばれないし一人塔の部屋に残ることが増えた。
フランやノアは気を遣って励ましてはくれるけど、気が晴れるわけではない。



「レオのバカ・・・」



私は、帰ってきたフランたちに決まったことを世間話程度に聞くだけだ。
悔しくて、むしゃくしゃする気持ちを道場で一人稽古で発散する。

剣を振っていれば多少は気がまぎれる。


なんか、本当に男みたい。



最近は姿は男装だけど、レオやフランたちといることが多いからしゃべり言葉は変えてなかったんだよね。
それがいけなかったのかな。
だから、頼りなく思えたのかな。



剣の腕には自信あるのに。




「そこらの女の子より強いんだから!」




シュッと風を斬る音をさせ剣を振り下ろす。
静かな道場に、風を斬る音だけが響いた。



レオが不安になる気持ちもわからないわけじゃない。
目の前でお母さんを亡くしているんだから。
その事を思えば、大人しく待っているべきなんだろう。




でも、それでいいのかな・・・。





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