男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「でも、・・・王様は王でいるべきじゃない」
あんな貪欲な人。
レオに変わった方が絶対にいい。
「それは、国民一致の考えだろうな。もしかすれば、他国からしても」
「そんな王さま。さっさと降りればいいのに」
「だからこそ、成功させないといけないんだよな」
だからこそ、フランもノアも気合が入ってるんだ。
私がいたら、足手まといになる?
だから、置いていくの?
「私だって、側にいたい・・・」
「ユキ・・・。一緒に行くことだけが、すべてじゃないだろ?ここに残ってできることだってあるはずだ」
「でも」
「レオさまの気持ちもわかってやれ。レオさまは、ユキを大切に想ってらっしゃる。だからこそ、お前を巻き込みたくないんだろう」
私だって、想ってる。
でもそれは、そんな風に護られたいわけじゃない。
それでも、納得しなくちゃいけないんだよね。