男装騎士~あなたの笑顔護ります~
馬に乗ったレオたちが見えなくなるまで門のところで見送った。
寂しい。
レオだけじゃない、グレンも、ノアも、フランもいない。
いつも一緒だった皆がいないのは、とても寂しい。
私はなるべく塔から出るなと言われている。
だから見送った後は塔へ戻ろうと歩みを進めた。
ここにはもう、王さま付きの人たちばかりだ。
皆がみんなではないけれど、王さまには逆らえない人たちが多い。
でも、これが成功してレオが王様になったらどうするんだろう。
呆気なく翻るんだろうか。
「なんだかなー」
都合よすぎだよね、それって。
なんて思いながら見えてきた塔に少し足早に向かっていた。
トンッ
突然飛び出してきた人に首の後ろを強く叩かれ、私はその場に倒れ込んだ・・・。