男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「どういうことだよこれ・・・」
「姫君って、もしかしてユキ!?」
フランとノアが動揺したように騒ぎ立てる。
突き付けられた事実に皆が動揺していた。
「この文面から推測されることは、ユキが囚われているということ」
「ユキを助けられるのはこの小瓶の中の液体ってことだよな?」
「もしかして、これ解毒剤?」
フランの言葉に顔を見合わせた。
「1時間ごとに、毒を身体に注入されるという事か!6時間後・・・・ということはそこまで強い毒ではないだろうけど・・・」
「致死量に達してしまえば・・・・」
「それに、いくら計算された量とはいえ、抵抗して体を動かしたりユキの体力次第では6時間よりも早い場合も・・・」
考えれば考えるほど血の気が引いていく。
知恵を出し合っている間、レオだけが現実に打ちひしがれ青ざめた表情で立ちすくんでいた。
「とにかく、これが事実かどうかも分かりません」
「でも、本当だったら!」