男装騎士~あなたの笑顔護ります~
目を覚ますと見覚えのある天井。
私に充てられた部屋じゃない、ここは・・・レオの部屋?
「気が付いたか?」
視線を動かすと私を覗き込むレオの顔が見えた。
顔色が悪い、ずっとついていてくれたの?
「丸三日眠っていたんだ。わかるか?」
三日・・・。
そんなに眠っていたんだ。
そうだ。
私、毒を身体に入れられて・・・。
「・・・っ・・・」
声を出そうと口を開けたのに、声が出ない。
どうして・・・?
口をパクパクさせているとレオが異変に気付いた。
「声、出ないのか?」
不安げに瞳を揺らせたレオに、私は静かにうなずいた。
それを見ると、レオは苦しげに表情を歪めた。
こんな顔、させたくなかった――――・・・。