男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「着替えを持ってくる」
そう言ってまた寝室を出ていくレオを見送る。
なんだか、レオじゃないみたい。
あんな風に、甘く優しいレオなんて初めてだ。
胸がドキドキしてしまう。
なんでだろう・・・?
いつものレオじゃないから?
そんな事を想いながら窓に視線を向け穏やかな空を見つめていた。
「・・・ユキ?」
戻ってきたらしいレオが驚いたような声を上げ、持っていた衣装をベッドに放ると私の目の前に飛んできた。
目が潤み、私の顔を覗き込むレオ。
私の頬を両手で包み込む。
・・・レオ?
私が首をかしげると、レオはハッとしたように離れた。