男装騎士~あなたの笑顔護ります~



レオが慌てて私の身体の下に自分の身体を滑り込ませ受け止めてくれた。
レオの身体の上に倒れ込んだ私。


腕の力で体を起こすと、真上からレオの顔を見下ろした。
髪が乱れ、安心した表情で私を見上げる。




「よかった。ケガは―――――」




言い終わる前に、私はレオの唇を私の唇で塞いだ。
一瞬驚いたようにビクッと体を震わせたレオだったけど、すぐに私の背中にレオの手が回された。



思わずしてしまった大胆な行動に恥ずかしくなって唇を放すと、私の首の後ろに手を回したレオが私の頭を引き寄せもう一度唇を重ねた。




深く、ついばむ様に交わされていく口づけに。
心も体も溶けてしまいそう――――。



息をするのも忘れ、私はレオのキスを受け入れた。





口づけを終え、見つめあう。
艶っぽい瞳で私を見つめる。




「お前を・・・手放したくない」




そう言うとレオは再び私の唇の軽いキスを落とした。





< 354 / 616 >

この作品をシェア

pagetop