男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「今日は、ここで寝てもいいか?」
「え?」
「お前の側で寝てもいいか?」
真っ直ぐに見つめられると胸がキュンとして。
さっきまでの恐怖は薄れていく。
ああ、やっぱりレオはすごいや。
私の心を簡単に穏やかにしてくれる。
「うん。レオに、側にいてほしい」
そんな風に、素直に甘えている自分にも驚きだ。
レオは笑うと私の隣にもぐりこんだ。
「手でも、繋いでおくか?」
「えっ、い、いいよ。恥ずかしいから・・・」
「そうか?寂しくないぞ?」
おかしそうに笑うレオ。
からかってるんだ!
もう!
「レオったら、最近のレオ、変だよ」
「そうか?でも、それはユキにだけだ」
不意に真剣な瞳でそう言われると、胸がそれまで以上に高鳴った。