男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「そろそろ帰った方がいい」
「え?」
「・・・あの毒を甘く見るな。お姫様」
カイはそう言って立ち上がった。
・・・・どういう、意味?
「え・・・・」
私がなにも言えず固まっていると、カイは悲しそうにほほ笑んだ。
「・・・送っていく。仲間につき出してくれていい」
カイはそう言うと私の腕を掴み立ち上がらせた。
カイが、あの時の・・・男・・・?
どうして?
捕まったんじゃ・・・。
でも、誰の口からも捕まったなんて聞いてない。
なにも言われないから問題なく捕まったんだって思ってた。