男装騎士~あなたの笑顔護ります~
私は、カイに支えられながら歩いた。
カイは、私に突き付けられることを覚悟してる。
私は、どうしたらいいの・・・?
なんで迷うことがあるんだろう。
この人は、私を傷付け、レオの邪魔をした。
許せない人なのに。
―・・・もうすぐ、金が手に入るんだ。だからその金で薬を・・・
その声を聞いてしまったから?
なんで追いかけてしまったんだろう。
気づかなければよかった。
こんな事。
知らなければよかった。
「ユキ!!!」
聞きなれた声にハッとして顔をあげるとフランが青ざめた顔で駆け寄ってくるのが見えた。
心配させてしまったんだ。