男装騎士~あなたの笑顔護ります~
心配かけたくなくて、フランにだって黙ってた。
レオには会ってないし、会わないままどうにか自分で治すつもりだったのに。
なんで、それをあんたが気づくのよ。
「放してっ!もう・・・帰って!」
「あんたは俺を憎んだままでいい。俺は最低で、残酷で、酷い奴でいいんだ。そう思ってくれてた方がいい」
カイはそう言うとポケットから何か瓶を取り出し、中身を口に含むと私の顎をあげ唇に自分の唇を押し付けた。
「んんっ――――――」
流れ込んでくる液体を、顎を上に向かされたことで自然と喉の奥へと落ちていく。
思わず喉を鳴らし、飲み込んでしまった。
「ユキ!!!」
その時、慌ただしい足音と同時にレオたちが入ってきた――――――。
また、見られてしまった・・・。
「ぅんっ・・・!!!」