男装騎士~あなたの笑顔護ります~
身じろぎカイから離れようとするけど、カイは放してくれない。
「貴様!!!!」
レオの怒号が聞こえ、駆け寄ってくるとカイを私から引き離し、思いっきり殴り飛ばした。
受け身も取らずされるがままに吹き飛ばされるカイ。
私は立っていられなくて、すとんと座り込んだ。
「ユキ!」
レオが私に駆け寄って、支えてくれる。
フランたちがカイに駆け寄り取り押さえた。
「お、お前、昼間の・・・」
フランがカイの顔を見て思い出したように言った。
「その格好、貴様あの時の男だな」
「・・・ああ」
「なぜ、再びユキを襲う」
レオが厳しい声で問いかける。
カイは唇をおさえながら身体を起こした。