男装騎士~あなたの笑顔護ります~
カイと別れ、地下の階段を上がっていく。
階段を上りきって、扉を開けた先で・・・。
「レオ・・・」
レオは、私の姿を見ると驚いたように目を見開いた。
しかし次の瞬間、怒ったように眉を寄せる。
「なるほど、そういう事か」
「え?」
「お前の気持ちはよくわかった」
そう言うと、私をすり抜けて階段を下りて行った。
私の気持ちって、なに?
なにをわかったっていうの?
なんで、そんな怖い顔をしてるの・・・?
なんでこんなにすれ違ってしまうんだろう。
私はただ、レオの支えになりたいだけなのに。
こみ上げてきた涙を拭い私は自分の部屋に走った。
できることをする。
私に、できることを。