男装騎士~あなたの笑顔護ります~
私は次の日も、こっそりと城下へ降り街の人たちに話をしていった。
何かをしていれば、気分もまぎれる。
あれからレオとは会っていない。
レオも、私が部屋を出たからと言って私の部屋に来ることもない。
体調を気にしてくれたりもしない。
あんなに優しかったのに・・・。
それが答えなんだよね。
やっぱり、責任を感じてただけ。
私が元気になればもう関係ないんだもんね。
「はあ・・・」
今日も相変わらずの反応だった。
話を聞いてくれる人もいるけど、やっぱり納得できないと怒る人も。
もっともだと思うから何も言えない。
「きゃああああ!!!」
突如、耳をつんざくような悲鳴が聞こえた。
ただ事ではないその様子に慌てて駆け出した。
次第に、それ以外にも悲鳴が上がるのが聞こえる。
「いったい何事・・・!?」
悲鳴が聞こえた場所に向かうと、そこには人々に襲い掛かろうとしている魔物の姿。