男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「いろいろ理由はあったんですけど、最終的に男として騎士でいるって決めたのは自分なんです」
「まあ」
「甘えたくなくて。女だからって、逃げたくなくて。騎士として、レオさまをお守りするって決めたから」
女の子として側に入れなくていい。
私は、レオの事を護りたいって思ったんだから。
レオの笑顔を。
そのために、私はここにいる。
「レオさまは、幸せなお方ですね。こんなにも、想ってくれる人がいるんですから」
「え・・・」
「レオさまの事、お好きなんでしょう?」
「ちょ、シュリさんって・・・」
エスパーか何か?
なにもかもお見通し、みたいな顔をしている。
「言ったでしょう?私は騎士さまの事をずっと見てたんです」
「だからって、あの・・・それに、私はレオさまの事・・・」
好きなんて、おこがましいこと言えない。
散々レオの事振り回しておいて。