男装騎士~あなたの笑顔護ります~
紛れもなくレオの姿。
なんでこんなところにいるの?
「レオ・・・?あの、どうしたの?」
それに、ずっとちゃんと話してなかったから、なんだか気まずいのに。
私は顔を俯かせると、次の瞬間、なぜか私はレオの腕の中にいた。
「え・・・・?」
強く抱きしめられた腕の中、私は戸惑いを隠せない。
なんで私抱きしめられてるの?
「お前は、バカか」
「えっ」
「いつもいつも・・・、勝手なことをして」
私を抱き締めるレオの腕が震えてる。
もしかして、怒ってる?
勝手なことをしたから怒ってるの?
「ご・・・ごめん」
「お前を護ると言って・・・、俺は守られてばかりだ」
護られてばかり?
なにを言ってるの?
私は、レオに助けられてるのに。