男装騎士~あなたの笑顔護ります~
祝福の花束
あのキスは、一体どういう意味だったんだろう。
一人自分の部屋に籠ってボーッと考える。
あの後、いつものレオに戻って手当てをしてもらってすぐいろいろな後始末にレオは行ってしまった。
それから私も騎士の仕事で慌ただしく、レオには会っていない。
―逃げ出さぬよう、お前を繋いでおけたらいいのに」
―どうすれば、お前が手に入るのだ
勘違いしてしまいそうな言葉。
レオにとっては、当たり障りのない言葉なのかな。
だって、キスだって、たかがって言っていたくらいだもの。
私の事を他の騎士のみんなみたいに大切に想ってくれてることはわかってるから。
それだけで十分。
バカな勘違いはしない。
私はこの世界の人間じゃないけれど、立場の違い位はわかってる。
ずうずうしく友だちを名乗ってここまでやってきたけど、私とレオでは天と地ほど違うのだと。
ちゃんと理解してる。