男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「行ってくる」




レオは正装でピシッと覚悟を決め。
同じく正装で整えた側近であるグレンとともに、王への責任の追及に向かう。



正式な段階を踏み、議会へと進め、偉い人たちの前で王に追及するのだ。
そして、証拠としてカイを連れて行き、王にとどめを刺す。



判決が下されると、それは国民にお触れを出され、国民の4分の3以上の承認がもらえると晴れて王さまの王位は剥奪され、王位は継承される。



難しいことはよくわからないけれど、国民の4分の3以上っていうのは、結構な割合だと思う。

大丈夫だと、信じてはいるけれど・・・。
王さまの悪事を暴いたからと言って、はい追放にはならないらしい。



「そんな顔をするな。俺たちは間違ったことはしていない。それは、国民にも伝わるはずだ」




私の不安を読み取って、レオが励ますようにそう言った。
いけない。
私が励まさなくてはいけないのに。



「うん。頑張ってきてね、祈ってる」

「ああ」





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