男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「ですが、レオさま!」
「お前の事を、許せないのならとうに切り捨てている。お前は、今まで俺のなにを見てきたんだ」
「レオさま・・・」
「相応しくないと思う奴を側近になどしていない」
レオ・・・。
あんた、かっこいいよ。
ものすごく、眩しいくらい。
「あの事は、お前のせいではない。だが・・・、俺の言葉が足りなかったのだな。だから、お前がいつまでも忘れられず思い詰めさせていたんだな」
「そんな、レオさま・・・っ」
「俺にはお前が必要だ。それでは、側にいる理由にはならないか?」
きっとたくさんすれ違って。
伝えなくちゃいけないことも、そのままに。
想いは誰よりも強いのに。
想いは強ければ強いほど、それを言葉にするのはためらわれて。
ようやく、通じ合えたんだね。
「レオさまッ・・・!」