男装騎士~あなたの笑顔護ります~
いつも凛として、動じないグレンが泣き崩れる。
ずっと、思い悩んできたんだろう。
自分が離れるその時を。
いつかいつかと、思いながら。
「ずっと・・・、ずっとお側に・・・っ、私の命は・・・レオさまと共にあります・・・!レオさまの行くところに・・・どこまでもついてまいります・・・!」
愛されてるんだ。
レオも。
そしてグレンも。
互いに。
思わず私も涙ぐんでしまった。
二人の絆はきっと誰よりも深い。
それに負けないくらい、私たちもレオを想ってる。
だからきっと、大丈夫だよね。
「グレンがいないと誰が俺たちを纏めるんだよ」
「そうだよ!まとまりないんだから!個性強すぎて!」
こうして一つになった私たち。
それでも、まだスタートラインに立っただけ。
戦いは、これからだ。