男装騎士~あなたの笑顔護ります~



カイは、あの後すぐ釈放され騎士としての任を得た。
フランやノアについて騎士の任務を教わっている。


寛大すぎる措置だと、偉い人たちからの声は上がっているようだけど、すべての責任は自分が取るとレオが突き通した。




すっかり、王の威厳とやらが備わっちゃったのよ。
もともと口が悪くて強引だから、それに王っていう衣装を着たらもう怖いものなし。




なんだかすっかり、レオが遠くに行っちゃったみたいよ。




「なに一人でふて腐れてんの」

「わかった?・・・だって、なんだか私だけのけ者なんだもん」

「子どもみたいなこと言ってんなよ」



言いたくもなるわよ。
これから私だって騎士として頑張ろう!って。
グレンやフランやノアと一緒に、レオと頑張っていこうって。



気合入れてたのに。





「お前はしばらく大人しくしていろ・・・よ?意味わかんない!」




ふて腐れる気持ち、わかるよね?
わかるでしょ!
わかると言って!




< 475 / 616 >

この作品をシェア

pagetop